健康診断の血液検査で行われる赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットは貧血を知る大事な検査です。
また、この3つの検査値から次の3つの赤血球恒数を算出することができ、貧血の種類を診断するのに重要な情報を提供してくれます。
MCV(平均赤血球容積)
赤血球の平均容積を絶対値(fl)で表したものです。
これで赤血球の大きさが推定できるわけで、MCVの値が高いことは赤血球が大きい(大球性)ことを意味し、値が低いことは小さい(小球性)ことを意味します。
健康人は通常83〜93の値です。(正球性)
算出する式は、
MCV(fl)=ヘマトクリット値(%)×10÷赤血球数(106/μl)
MCH(平均赤血球色素量)
個々の赤血球中に含まれる平均血色素量を絶対値(pg)で表したものです。
1個当りの赤血球に含まれるヘモグロビン量が推定できるわけで、この値が高いことは、1個当りの赤血球に含まれるヘモグロビン量が多い(高色素性)ことを意味し、 低い場合にはヘモグロビン量が少ない(低色素性)ことを意味します。
健康人は通常27〜35の値です。(正色素性)
算出する式は、
MCH(pg)=ヘモグロビン量(g/dl)×10÷赤血球数(106/μl)
MCHC(平均赤血球色素濃度)
一定容積の赤血球中に含まれる血色素濃度を(%)で表したものです。
健康人は通常32〜36%の値です。
算出する式は、
MCHC(%)=ヘモグロビン量(g/dl)×100÷ヘマトクリット値(%)
鉄欠乏性貧血に見られる小球性低色素性貧血や赤芽球性貧血に見られる大球性正色素性貧血などがこれらの値により診断することが可能となります。 |